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祖父から継いだ『鳴兎子屋』は日本のはじっこにある古びた骨董品店。

 

ある日、妖しい黒服の男から買った不思議なオーブを店内に置いたまま、夜まで眠りこけてしまい‥

目覚めた時私は不思議な世界に居た。しかも店ごと。

何故か住人とも会話は通じるので、探り探りお店を開けたものの、

持ち込まれるのはどれもこれも見たこともない摩訶不思議な物ばかり。

 

人魚姫が棲む海に舞う蒼い蝶を閉じ込めたアクセサリー、大事なものを護ってくれる手乗りドラゴン、

妖精を捕まえておく為の小さい首輪、ヒカリフワフワムシが寄ってくる灯り、ウイッカ御手製のまじない道具…

 

こんな物が持ち込まれるもんだから最初は面食らった。

買取値を付けるのも一苦労だったが、元々お店に置いていた品物をみんな喜んで買っていくので、

その交渉中に値頃感が何となく判ってきたし、いい値段で買っていってくれるから助かった。

 

そして日中は元々居た世界に戻って仕入れた物を細々と売っている。

見たこともない物ばかりだから、ちょっとしたマニアの間では話題になっているらしい。

店頭はだんだん怪しげな魔女が経営している様子になってきたし、私の服も向こうで仕入れた物を着用しているので
姿形も魔女の様になってきた。

だけど、こんな生活も悪くない、と最近思うようになってきた。

 

 

 

『鳴兎子屋(なうねや)』は

昼はこちらの世界にて世にも珍しい品物を扱う骨董品店として、

夜は不思議な世界にてマジックアイテム買取&販売のお店として、

2つの顔を持つお店でございます。

貴方にお見せする顔は昼の顔。さあ、奇妙奇天烈摩訶不思議な品物達をどうぞご覧くださいませ。

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